本日は開館しております(10:00-20:00)

チェン・ズ《 蜜蜂 #065-01》 〈蜜蜂〉より 2010年 作家蔵 ©Chen Zhe
2F 展示室

愛について アジアン・コンテンポラリー

2018.10.211.25

  • 開催期間:2018年10月2日11月25日
  • 休館日:毎週月曜日(ただし10月8日(月・祝)は開館、10月9日(火)は休館)
  • 料金:一般 800(640)円/学生 700(560)円/中高生・65歳以上 600(480)円 ※ ( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引、当館年間パスポートご提示者(ご利用案内をご参照ください)/小学生以下および都内在住・在学の中学生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料/音声ガイド 540円(税込)

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作家のインタビューをはじめ、アジアの今を感じるコンテンツが盛りだくさんです。


発展と変容の著しいアジア。現代写真・美術の世界においても、アジアに向けられる視線はますます熱くなっています。本展は家族、セクシュアリティ、ジェンダーのあり方に焦点をあて、変わりゆくアジアの現在をご紹介いたします。出展作家は、中国、シンガポール、台湾、韓国、在日コリアン、そして日本の女性アーティストによって構成されています。国も年齢もアーティストとしてのキャリアも異なる彼女たちの作品は、アジアン・コンテンポラリーとして高い評価を得ているという共通点以上に、女性の価値観が様々に変容するアジアの“今”を共有しています。彼女たちはそれぞれの現実を直視し、それぞれの“今”に思いを巡らせながら走り続けています。その眼差しの奥底にあるもの、それは「愛について」。

出品作家
金仁淑(キム・インスク) Kim Insook(在日コリアン b.1978-)
1978年大阪生まれ。在日コリアン3世。ビジュアルアーツ専門学校写真学科を卒業、2005年韓国の漢城大学芸術大学院修了。 大阪の朝鮮学校をテーマにした〈sweet hours〉(2001年-)や、在日コリアンの家族の肖像〈サイエソ:はざまから〉(2008年-) など、いくつもの文化の狭間に生きる、アイデンティティやコミュニティ、民族、家族の問題を浮き彫りにしている。主な展覧会に 「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」( 森美術館他、2014-15年)、「第16回河正雄ヤングアーティスト招聘展〈光 2016〉」展(光州市立美術館、2016-17年)、「#Selfie - The people who take picture by themselves」展(SAVINA美術館他、2017-18年)など。


キム・インスク《息子と私》〈サイエソ:はざまから〉より 2008年 東京都写真美術館蔵 ©金仁淑

キム・オクソン(金玉善) Kim Oksun(韓国 b.1967-)
1967年ソウル生まれ。韓国・済州島に住む外国人と結婚したカップルを撮った〈ハッピー・トゥゲザー〉(2000-04年)のシリーズで知られる、韓国を代表する写真家の一人。異文化との葛藤や調和、アイデンティティというテーマは、多くの作品に引き継がれている。 2016年に第15回東江写真賞(東江国際写真フェスティヴァル)、2017年に第8回イルウー写真賞(大韓航空)を受賞。個展に 「No Direction Home」展(ハンミ写真美術館、2011年)、「Museum of Innocence」展(Goeun写真美術館、釜山、2016 年)他多数。第1回済州島ビエンナーレ(2017年)他多数。


キム・オクソン《ヒロヨとマイケル 2 》 シリーズ〈ハッピー・トゥギャザー〉より 2004年 東京都写真美術館蔵 ©Oksun KIM

チェン・ズ(陳哲) Chen Zhe(中国 b.1989-)
1989年中国・北京生まれ。2011年アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン(ロサンジェルス)卒業(写真専攻)。自傷行為をテーマにした作品〈Bees & The Bearable〉で第3回三影堂撮影大賞受賞(2011年)、連洲写真フェスティヴァル年度賞(2012年)、Xitek・ニュー・タレント・アワード(2015年)、また、2016年には同名の写真集でカッセル・フォトブッ ク・フェスティヴァルで最高賞を受賞するなど、現在、最も注目されている中国の女性アーティストである。現在進行形の最新作〈Towards Evening: Six Chapters〉では日記や手紙を素材に、言葉とイメージの問題をテーマにしている。


チェン・ズ《 蜜蜂 #065-01》 〈蜜蜂〉より 2010年 ©Chen Zhe

ホウ・ルル・シュウズ(侯淑姿)Hou Lulu Shur-Tzy(台湾 b.1962-)
1962年台湾・嘉義生まれ。自分自身を被写体に女性に向けられる視線や期待される役割について風刺した〈窺〉(1996年)、台湾の紡績工場で働く女性たちを取材した〈青春編織曲〉(1997年)など、最初期の作品からジェンダーやアイデンティティ、社会階級や民族をテーマに制作している。特に2004年から始められた〈亞洲新娘之歌〉(2005年、2008年、2009年)は、ヴェトナムやカンボジア、タイやインドネシアから台湾に嫁いだ外国人花嫁をテーマに、写真と言葉で綴った三部作として彼女の代表作となっている。欧米、日本、香港等の展覧会にも招聘されている。


ホウ・ルル・シュウズ《尚久菊(シャン・ジョウジュー)と陸鐸(ルー・ドゥオ)01》〈高雄眷村三部曲 エピソード1:ここは私たちの出会う場所 (励志新村)〉より  2012年  作家蔵 ©Lulu Shur-Tzy Hou

ジェラルディン・カン Geraldine Kang(シンガポール b.1988-)
1988年シンガポール生まれ。現在、ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザイン大学院に在学。ファミリー・ポートレイト〈ありのまま〉(2010-11年)で注目を浴び、卒業後もシンガポール、ドイツ、オランダ、ニューヨークなどのグループ展に招聘される。主な作品に、自分と祖母の関係とその死を描いた〈ふたつの寝室〉(2010-15年)、セラングーン川の夜の工事現場をテーマにした〈As quietly as rhythms go〉(2014年)、53人のアーティストやキュレーターとイメージについて共同制作した写真集『Left to Right』(2016年)、シンガポールのゴミ収集や移民労働者に焦点をあてた〈How do you sleep at night?〉(2017年-)他。


ジェラルディン・カン《08:33》〈ありのまま〉より 2010年 作家蔵 ©Geraldine Kang

須藤絢乃 Sudo Ayano(日本 b.1986 -)
1986年大阪生まれ。2011年京都市立芸術大学大学院修士課程修了。在学中にフランス国立高等美術学校留学。2009年京都市立芸術大学作品展市長賞受賞。ミオ写真奨励賞2010にて、森村泰昌より審査員特別賞受賞。〈幻影  Gespenster〉でキヤノン写真新世紀2014グラ ンプリ受賞。主な作品に、性別にとらわれない理想の姿に変装した自身や友人を写した〈Metamorphose〉(2011年-)、実在する行方 不明の女の子に扮して撮影したセルフポートレイト〈幻影  Gespenster〉(2013-14年)、他人が自分のように見えてくる現象をモチーフにした〈面影  Autoscopy〉(2015年)などがある。1839當代藝廊(台湾、2011年)にて初個展開催後、国内外の展覧会やアートフェアに出展。 主な展覧会に「写真都市  ―ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち」展(21_21 design sight、東京、2017年)他多数。


須藤絢乃〈幻影 Gespenster〉より  2013年  作家蔵  ©Ayano Sudo / 須藤絢乃 Courtesy of MEM, Tokyo

□主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/東京新聞
□協賛:東京都写真美術館支援会員/凸版印刷株式会社/資生堂

関連イベント

アーティストによるリレートーク  *逐次通訳付(日本語)
2018年10月4日(木) 18:00~20:00 ホウ・ルル・シュウズ × キム・オクソン  終了致しました
2018年10月5日(金) 18:00~20:00 チェン・ズ × ジェラルディン・カン  終了致しました
2018年11月17日(土) 15:30~17:00 金仁淑 (キム・インスク) × 須藤絢乃  終了致しました
会場:東京都写真美術館 1階スタジオ
定員:各50名(整理番号順入場/自由席)
入場料:無料/要入場整理券  ※当日10時より1階総合受付にて整理券配布します。
ゲスト対談 
2018年10月13日(土) 15:30~17:00   終了致しました
小勝禮子(近現代美術史・美術批評)× 笠原美智子(石橋財団ブリヂストン美術館 副館長、前・東京都写真美術館事業企画課長)
会場:東京都写真美術館 1階スタジオ
定員:各50名(整理番号順入場/自由席)
入場料:無料/要入場整理券  ※当日10時より1階総合受付にて整理券配布します。
展覧会担当学芸員によるギャラリートーク
2018年10月12日(金) 14:00~  終了致しました
2018年10月26日(金) 14:00~  終了致しました
2018年11月9日(金) 14:00~  終了致しました
2018年11月23日(金・祝) 14:00~  終了致しました
会期中の第2、第4金曜日14:00 より、担当学芸員による展示解説を行います。
展覧会チケット(当日消印)をご持参のうえ、2階展示室入口にお集まりください。


※事業はやむを得ない事情で変更することがございます。
音声ガイド
声優の小野大輔さんがナビゲートする、変わりゆくアジアの“現在(いま)” を読み解く音声ガイドです。
日本語版ナレーター 小野大輔(声優)
貸出価格 540円(税込)※お一人様一台につき。
所要時間 約20分
ガイド制作 (株)アコースティガイド・ジャパン

展覧会図録

愛について アジアン・コンテンポラリー
ステートメント、図版:金仁淑、キム・オクソン、ホウ・ルル・シュウズ、チェン・ズ、ジェラルディン・カン、須藤絢乃(以上、出品作家)論考テキスト:笠原美智子、小勝禮子、山田裕理(当館学芸員)編集・発行 東京都写真美術館 2,430円(税込)

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