「無垢と経験の写真　日本の新進作家 vol. 14」

本展をご覧になったお客様から、作品番号D-1　鈴木のぞみ《Trace of the Light》についてのご質問をいただきました。



鈴木のぞみ 《Trace of the Light》（部分）2014


（ご質問）
この作品だけ写真全体に黒い飛沫状のものが写り込んでいます。他作品にはありません。どうしてこの様な像になったのでしょうか？

（答え）
この作品は写真のネガティヴそのものです。 作家はサッシに感光材を塗布して大きなネガを作り、サッシの前に特大の大型暗箱ピンホールカメラを設置し、庭を長時間露光で撮影しました。サッシ越しに見た庭の風景が白黒逆転し、天地左右も逆転しています。ご質問の「黒い飛沫状」のものは、写真（ポジ）にすると白くなる、空や庭の草木等の部分です。他の窓の作品は、カメラで撮影したネガを暗室内で感光材を塗布した窓に引き伸ばし、写真（ポジ）にしています。


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本展では、会期中の第2、第4金曜日14:00より、担当学芸員による展示解説を行っております。
展覧会チケット（当日消印）をご持参のうえ、2 階展示室入口にお集まりください。