本日は開館しております(10:00-18:00)

〈ヒューマン・スプリング〉より《人間の春・彼には見える》 2019年 作家蔵 ©Lieko Shiga
2F 展示室

志賀理江子

ヒューマン・スプリング

2019.3.55.6月・振休

  • 開催期間:2019年3月5日5月6日月・振休
  • 休館日:毎週月曜日(ただし、4月29日(月・祝)および5月6日(月・振休)は開館)
  • 料金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 500(400)円 ※ ( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引(ご利用案内をご参照ください)/ 小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料/当館年間パスポートご提示者無料(同伴の方1名様まで無料)

東京都写真美術館では、独自のフィールドワークを元に制作する作品群で、日本国内のみならず、国際的な注目を集める写真家 志賀理江子の新作個展「ヒューマン・スプリング」を開催します。  
2006年、作家は展覧会参加のため初めて東北を訪れました。その後2008年から宮城県に移住し、土地に暮らす人々と出会いながら作品を制作する生活のなかで、長く厳しい冬を打ち破るよ うな東北の春に惹かれていきます。変わりゆく季節から溢れ出る強烈な生のエネルギーが、同時に死を抱え込んでいることに共感した作家は、人間があらゆる位相でさまざまなイメージを求め続ける理由の源をそこに見出し、追い、また、それらが社会にどう繋がれているのかを知ろうとしました。  
2011年3月の東日本大震災で、多くの人々の命が一瞬で奪われることを目前にした作家の壮絶な体験は、深く心に刻まれました。時空の裂け目に飛び込むような写真表現は、自らの衝迫と重なるものと言えるでしょう。  
本展覧会では、現在を生きる私達の心身の衝動と反動などに焦点をあて、日本各地の様々な年代、職業の人々とともに協働し制作した新作を、等身大を超えるスケールの写真インスタレー ションで構成します。平成が終わる大きな節目の春に精神の極限を見つめ、現代の社会と個人、自然と人類の関わりを編みなおし、生の解放される場となれば幸いです。

志賀理江子 Shiga Lieko
1980年、愛知県生まれ。2000年東京工芸大学写真学科中退後渡英、04年Chelsea College of Art and Design(ロンドン)卒業。2008年より宮城県在住。11年東日本大震災で被災しながらも制作を続け、12年 「螺旋海岸」展(個展・せんだいメディアテーク)開催。その他、15年「In the Wake」展(ボストン美術館)、「New Photography 2015」展(ニューヨーク近代美術館)、17年「ブラインド・デート」展(個展・猪熊弦 一郎現代美術館)等多数。


〈ヒュ-マン・スプリング〉より《人間の春・昨日と変わらない今日 今日と変わらない明日》 2019年 作家蔵 ©Lieko Shiga


〈ヒュ-マン・スプリング〉より《人間の春・太陽の下で》2019年 作家蔵 ©Lieko Shiga


〈ヒュ-マン・スプリング〉より 《人間の春・あの人は私が私だと思っている》 2019年 作家蔵 ©Lieko Shiga


〈ヒュ-マン・スプリング〉より《人間の春・カタトニア》 2019年 作家蔵 ©Lieko Shiga

※インスタレーション上、作品はトリミングの可能性があります。
※ゴールデンウィーク中は、展示室の混雑が予想されます。お早めのご来館をお薦めします。

□主催:東京都 東京都写真美術館/東京新聞 
□協賛:株式会社ニコン/株式会社ニコンイメージングジャパン/凸版印刷株式会社
□協力:株式会社カラーサイエンスラボ/石堂建設株式会社

関連イベント

アーティスト・トーク
2019年3月10日(日) 14:00~16:00(13:30開場)  終了致しました
会場:東京都写真美術館 1階ホール  
定員:190名
*当日10時より1階総合受付にて整理券を配布します。番号順入場、自由席。
*本イベントは混雑が予想されるため、整理券はおひとり様につき1枚までの配布とさせていただきます。ご了承ください。

ワークショップ ひとつの石
2019年3月21日(木・祝) 14:30~17:30予定   終了致しました
参加者が拾った「ひとつの石」を持ち寄っていただき、作家と共 にその石について語り合うワークショップです。
定員:20名 事前申込制
*申込み方法はこちら
てつがくカフェ 「ヒューマン・スプリング」
2019年4月13日(土) 第1回 展覧会から「ヒューマン」を考える 14:00~17:00  終了致しました
2019年4月27日(土) 第2回 展覧会から「スプリング」を考える 14:00~17:00  終了致しました
てつがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、「対話」を通して自分自身の考えを逞しく することの難しさや楽しさを体験するものです。本展覧会では、ふたつのテーマについて参加者の皆さまと共に考えます。
ファシリテータ:西村高宏(てつがくカフェ@せんだい)
ファシリテーション・グラフィック:近田真美子(てつがくカフェ@せんだい)
定員:各回50名 各回事前申込制
*申込み方法はこちら
作品制作チームによるギャラリートーク
2019年3月6日(水) 16:00~  終了致しました
作品制作に携わったメンバーで展示解説を行います。
ギャラリートーク参加の方は、展覧会チケット(当日有効)を ご持参のうえ、2階展示室入口にお集まりください。
担当学芸員によるギャラリートーク
2019年3月8日(金) 14:00~  終了致しました
2019年3月22日(金) 14:00~  終了致しました
2019年4月12日(金) 14:00~  終了致しました
2019年4月26日(金) 14:00~  終了致しました
会期中の第2・第4金曜日14:00より担当学芸員による展示解 説を行います。うち、3月22日は手話通訳つきで行います。
ギャラリートーク参加の方は、展覧会チケット(当日有効)を ご持参のうえ、2階展示室入口にお集まりください。


*学芸員のギャラリートークを除く全ての関連イベントに作家が来場する予定です。  
*事業はやむを得ない事情で変更することがございます。



「志賀理江子 ヒューマン・スプリング」展 作品撮影会
2018年8月7日(火) 18:30~19:30[開場:18:00]  終了致しました
2019年3月から開催する「志賀理江子 ヒューマン・スプリング」展に出展する作品撮影にご協力いただける方を募集します。
志賀理江子はこれまでも、自身の家族や友人、周辺で暮らす人々などの協力を得て撮影した写真を作品化してきました。今回は、来春開催の個展に向けて、東京都写真美術館の館内で新作のための撮影を実施します。作家の制作活動への理解を深めるよい機会でもあります。ぜひご参加ください。
詳細はこちらをご覧ください。

展覧会図録

志賀理江子 ヒューマン・スプリング
志賀理江子によるテキストのほか、出品作品図版、出品リスト、作家略歴等を含む全159頁。全編和英表記。執筆:志賀理江子、丹羽晴美(当館学芸員)  編集・発行:東京都写真美術館 2,808円(税込)

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