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東京都写真美術館 TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM

開館時間 10:00-20:00

入館は閉館時間の30分前まで

上映は1Fの上映時間を参照

本日は開館しております(10:00-20:00)

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爆音映画祭2019 
特集タイ イサーン VOL.3

1F

2019.1.251.27

  • 公式ホームページ → http://www.bakuonthai2019.com/

  • お問い合せ:映画祭の問い合わせ:boid TEL 03-3203-8282
  • 上映期間:2019年1月25日(金)~1月27日(日)
  • 料 金:当日1回券 上映のみ1,500円/トーク付き上映1,800円

※当日午前10時より、その日の全ての上映回について販売を開始いたします。
・全席指定/190席/各回定員入替制/立ち見不可/事前予約不可
・満席の場合、ご入場をお断りいたしますので、予めご了承ください。
・開場は各上映開始時間の10分前を予定しています
※現存するマスター起因により上映素材の映像・音声の状態が悪くお見苦しい作品もありますことを、予めご了承ください。


■上映作品
『ザ・ムーン』
『暗くなるまでには』
『カンボジアの失われたロックンロール』
『音楽とともに生きて』
『ラップ・イン・プノンペン』
『東北タイの子』
『モンラック・メーナム・ムーン』
『花草女王』

■上映スケジュール

 1月25日(金)   18:15   『ザ・ムーン』
1月26日(土) 10:30  『東北タイの子』
13:00  『暗くなるまでには』
 トーク付き上映 【ゲスト:宮崎大祐(映画監督)】
15:45  『カンボジアの失われたロックンロール』
17:55  『ザ・ムーン』
 トーク付き上映 【ゲスト:Soi48(DJ)】
1月27日(日) 11:00  『花草女王』
13:30  『モンラック・メーナム・ムーン』
 トーク付き上映 【ゲスト:スリン・パークシリ(音楽プロデューサー)】
16:45  『ラップ・イン・プノンペン』、『音楽とともに生きて』
 トーク付き上映 【ゲスト:空族(映像制作集団)+OMK】


「There's a Riot Goin' On」
2018年夏のクン・ナリンズ・エレクトリック・ピン・バンドから約半年。3回目となる「爆音映画祭2019 タイ|イサーン特集」のライヴでは、再びアンカナーン・クンチャイさんを招聘する。『バンコクナイツ』でも観ることのできた彼女の姿はあまりに凛々しくて、われわれを一気に時間の果てへと連れ去る一直線の視線とともにあったと思う。われわれは今どこにいるのか、という問いが生まれる。この日本、この東京。あまりにばかげていて冗談ではないかと思うものの冗談ではないこの日本で生きるしかないわれわれの身体がかけがえのないこのひとつでしかない悲しみが、彼女の歌声とともに湧き上がる。その悲しみとともに怒りばかりが身体を責め立てるのだが、急がば回れ。彼女の歌声とともにこの東京からイサーンを経て世界の果てへと心と身体をゆっくりと広げてみる。いくつもの映像がわれわれの身体を貫き通すだろう。

そして今回の上映はイサーンだけではないタイの各地、あるいは国境を越えてカンボジアへと広がる作品をラインナップした。その風景と歴史の中で、われわれは生きる。いつの日かこの東京のゆがんだ風景も、それらの中にゆっくりと飲み込まれていくだろう。笑えない冗談には、そんな果てしない未来からのほほえみを返すことにしよう。われわれは今、そんな微笑みの中にいるのだ。There's a Riot Goin' On
樋口泰人(boid主宰/爆音上映&爆音映画祭プロデューサー)


『ザ・ムーン』Pumpuang
© 2011 SAHAMONGKOLFILM INTERNATIONAL CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED

2011年/タイ/127分/デジタル
監督:バンデッド・ソンディー
出演:パオワリー・ポーンピモン、Nattawut Sakitjai、Wataya Jetapai
提供:Sahamongkolfilm International Co., Ltd.

1992年に30歳で病没後、『ザ・ムーン』はタイで国王の写真と並び置かれるような「歌聖」として祭られる伝説の歌姫プムプワン・ドゥワンチャンの伝記映画。貧困家庭に生まれ、恋愛、様々なトラブルに遭いながらも力強く、タイ国民にエンターテイメントを提供し続け「ルークトゥン女王」と呼ばれるまでになった彼女。その短く儚い人生をコメディー要素を交えず描きタイ国民の涙を誘った。この映画をきっかけにブレイクすることになった、主演女優に抜擢され人気歌手となったパオワリー・ポーンピモンの演技も必見。(宇都木景一)


『暗くなるまでには』By The Time It Gets Dark
© ELECTRIC EEL FILMS

2016年/タイ・オランダ・フランス・カタール/105分/デジタル
監督:アノーチャ・スウィチャーゴーンポン
出演:アーラック・アモーンスパシリ、アピンヤー・サックジャルーンスック、アッチャラー・スワン
提供:LUXBOX
字幕提供:大阪アジアン映画祭

監督の生まれた1976年、タイではタンマサート大学における左派学生や市民活動家などの集会を警察組織が攻撃して数10名の死者と150名を超える負傷者を出した虐殺事件が起こった。タイはその日のうちに軍事クーデターが宣言される。本作は、その集会に参加して、その後小説家になった女性への、女性映画監督によるインタビューから始まる。タイの現在と過去が交錯、混乱しながら作家のインタビューを通し、あるいは映画監督の視線を通し、そしてまた自分自身として登場するタイの俳優たちの言葉を通し、語られていく。それはもはや「語り」なのか、「現実」なのかもよくわからない。いくつものエピソード、いくつもの現実、いくつもの夢。それらの断片が重なり合い、タイの「現在」が浮かび上がり、そしてそれは世界に向けて開かれていく。世界各国の映画祭で上映、評判を呼んだ斬新な手法と今を見つめる視線は、日本の今にも確実に関わってくるはずだ。(樋口泰人)


『カンボジアの失われたロックンロール』Don't Think I've Forgotten: Cambodia's Lost Rock And Roll
 
2014年/アメリカ・カンボジア/106分/デジタル
監督・撮影:ジョン・ピロジー
音楽:スコット・スタフォード
出演:シン・シサモット、ロ・セレイソティア、バイヨン・バンド
提供:ジョン・ピロジー
字幕提供:東京国際映画祭

長らく日本未公開だった悲劇のカンボジアン・ロックの歴史に迫ったドキュメンタリー。1975年4月17日、かつて"アジアの真珠" として知られた首都プノンペンがポル・ポト率いるクメール・ルージュによって占領され、ロン・ノル政権は崩壊、同時にカンボジアのロックンロールも悲劇的な終わりを迎える。多くの知識人同様にポップミュージックにおけるスターたちも拘束され処刑され、レコードを破壊、クラブも閉鎖、西洋風の音楽、ダンス、洋服も厳しく法に触れるものとなった。生存者へのインタビュー、シン・シーサモット、ロ・セレイソティアといった伝説の大歌手知られざるアーカイブ映像から失われた歴史が甦る。サウンド・トラックはDUST TO DIGITALから発売され、ワールドミュージック・ファンのみならずロックファンの間でも話題を呼び好セールスを記録している。(宇都木景一)


『音楽とともに生きて』In The Life of Music
@innovision Pictures

2018年/カンボジア/91分/デジタル
監督:ヴィサル・ソック、ケイリー・ソー
出演:ヴァンダリス・ペム、スレイナン・チア、ソウナ・カニカ
字幕提供:東京国際映画祭

カンボジアの音楽を掘りはじめると一番最初に覚えることになる名前がある。シン・シーサモット。キング・オブ・クメールミュージックだ。 フランスの植民地であったカンボジアは東洋のパリと呼ばれ、早くから楽器と共にジャズやラテン、ポップス、R&Bが伝わった。その後、カンボジアはフランスからの独立を果たすが、今度はベトナム戦争によってアメリカ軍と共にロックンロールが入ってくる。シーサモットが活躍したのはこの時代だった。60年代、彼は世界中を席巻していたロックにカンボジアの伝統音楽を融合させ、後にクメールロック、クメール歌謡と称されるジャンルのオリジネーターとなる(詳細は『カンボジアの失われたロックンロール』に描かれる)。 その頃、ここカンボジアでもタイと同じく親米軍事政権が誕生し、アメリカの傀儡ロン・ノル首相は、シーサモットをプロパガンダとして利用した。その後、反米勢力であったポル・ポト率いるクメールルージュは、それらすべてを西洋文明からの汚染源として破壊し、シーサモットをはじめ、多くの歌手や作曲家らの行方もそこで途切れ、その後を知るものは誰もいない。 『音楽とともに生きて』は、ポル・ポト時代とそれ以前、そして現在という3つの時代を、シーサモットの曲「バッタンバンに咲くプルメリア」という曲を軸に描いている。当時、タイ国境側の難民キャンプで生まれ、その後アメリカ渡った共同監督のひとり、ケイリ―・ソー。そして同じく共同監督のヴィサル・ソックはフランスへと難を逃れた。 これまでタブーだったポル・ポト時代について、新しい世代である彼らがついに語りはじめたのだ。そして、そのきっかけは彼らの記憶に残る音楽から手繰り寄せられていく。(富田克也)


『ラップ・イン・プノンペン』RAP in Phnom Penn
© kuzoku

2018年/日本/20分/デジタル
監督:富田克也
出演:YOUNG-G、ヴィサル・ソック
Special Thanks:KlapYaHandz
提供:空族

2011年にHIPHOPグループstillichimiyaのトラックメイカーBig BenとYOUNG-Gのふたりと、フィリピン、マニラのスラム街トンド地区のHIPHOPコミュニティとの交流を描いたドキュメンタリー映画『RAP IN TONDO』(2011年)の続編。Young-Gがカンボジア、ヒップホップ・クルー「KlapYaHandz」に会うためにカンボジアの首都プノンペンに潜入する。そこにはクメール・ルージュの傷跡が残されていた。(宇都木景一)


『東北タイの子』A Son Of The Northeast
© Five Star Production Co., Ltd.

1982年/タイ/130分/デジタル
監督・脚本:ウィチット・クナーウット、ウィチット・クナーウット
撮影:ポンニティ・ヴィラヤシリ
音楽:カニット・クナーウット
出演:トーンパーン・ポーントーン、ワンプーン・シリテープ、クライラート・クリアンクライ
提供:Five Star Production

乾いた大地に照りつける太陽。イサーン地方は豊かな自然を誇るタイにおいて旱魃と水害が交互にやってくる不毛の土地と名高い土地だ。(現代のイサーン地方の旱魃は高度経済成長期の日本をはじめとする海外ODAの製紙産業による森林伐採が弊害となっていることはあまり知られていない) 荒野を進む村人達のキャラバンは、新しい土地を求めて旅立ってゆく。80年代に撮られたとは思えない幻想的な村の人々の暮らしは、自然とともに生きその厳しさの中で培ってきた営みをおかしみを持ってわたしたちに訴えかける。83年にマニラ映画祭で審査員であった大島渚が本作『東北タイの子』を絶賛したのは、そこになによりも“生命の躍動”が描かれていたからであろう。 注目はやはり村に錦を飾るモーラムだ。登場するアンポンは再来日するアンカナーン・クンチャイにも影響を与えたモーラムの詠い手である。進化を続けるイサーン音楽、モーラムにぜひ体を揺らしていただきたい。(相澤虎之助)


『モンラック・メーナム・ムーン』Mon Rak Maenam Moon
© Boonserm Kietmingmongko

1977年/タイ/114分/デジタル
監督・脚本:ポンサック・チャンタルッカー
脚本:ニワット・シンパソッムサック
音楽:スリン・パークシリ
出演:ソンバット・メータニー、ナオワラット・ユックタナン、ノパドン・ドゥアンポーン
提供:Boonserm Kietmingmongkol

70年の伝説的音楽映画『モン・ラック・ルークトゥン』のヒットを受け制作された幻のイサーン映画。ウボンラチャタニーを流れるムー川を背景にイサーン人の生活を描く。ダオ・バンドン、テッポーン・ペットウボン、シープライ・チャイプラなどルークトゥン、モーラム歌手が大集合。イサーンのコメディー王ノパドン・ドゥアンポーン、電気ピンを発明したトーンサイ・タップタノンが所属するお笑い楽団ペットピントーンも映画に華を添える。イサーン音楽の重要人物であり作詞家でもあるポンサック・チャンタルッカーが監督となり、音楽プロデューサーのスリン・パークシリに「イサーン版『モン・ラック・ルークトゥン』を製作してくれ」と依頼。イサーン音楽界が総力をあげて製作した傑作音楽映画。(宇都木景一) ※現存するマスター起因により上映素材の映像・音声の状態が悪くお見苦しいことを、予めご了承ください。


『花草女王』Rachinee Dok Ya
© Suwat Thongrompo

1986年/タイ/125分/デジタル
監督:スラシー・パータム
脚本:スパルーク・クライルーク
音楽:ポンサック・チャンタルッカー
出演:プロームポン・ノッパリ、チャウィーワン・ダムヌーン、トーンカム・ペンディー
提供:SF Cinema City

モーラム楽団をコンテストで優勝させるためにバンコクの青年とイサーン人達が知恵を絞り伝統音楽を進化させる音楽映画。社会派映画と異なりバンコクとイサーンの格差、都会と田舎の文化の違いを面白く軽快に描いている。『モンラック・メーナム・ムーン』で監督をつとめたポンサック・チャンタルッカーが音楽を監修し、臨場感あふれる当時のライブの様子、スタジオ風景が映っている。そして伝説のモーラム楽団、ランシマン楽団のチャウィーワーン・ダムヌーンとトーンカム・ペンディーがコンビで出演。バンコク青年にモーラムの基礎を教え込むために様々なモーラムの型を披露するシーンはこの映画の見所だろう。製作された86年から現在に至るまでイサーンの野外映画やお祭りで上映され、娯楽を愛すイサーンの心をつかんだ人気作。単純で解りやすいストーリーは心地よさ200%。(宇都木景一)
※現存するマスター起因により上映素材の映像・音声の状態が悪くお見苦しいことを、予めご了承ください。

関連イベント

トーク付き上映
2019年1月26日(土) 13:00 『暗くなるまでには』上映後~ゲスト:宮崎大祐(映画監督)、樋口泰人(boid主宰/爆音上映&爆音映画祭プロデューサー)  終了致しました
2019年1月26日(土) 17:55『ザ・ムーン』上映後~ゲスト:Soi48(DJ)、樋口泰人(boid主宰/爆音上映&爆音映画祭プロデューサー)  終了致しました
2019年1月27日(日) 13:30『モンラック・メーナム・ムーン』上映後~ゲスト:スリン・パークシリ(音楽プロデューサー)、樋口泰人(boid主宰/爆音上映&爆音映画祭プロデューサー)  終了致しました
2019年1月27日(日) 16:45『ラップ・イン・プノンペン』、『音楽とともに生きて』上映後 ~ゲスト:空族(映像制作集団)+OMK、樋口泰人(boid主宰/爆音上映&爆音映画祭プロデューサー)  終了致しました
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